地球は永遠に存在するの?

地球 わかる!科学

始まりがあるものはすべて終わりがあります。しかし、地球の運命の日が来るまでにはとても長い年月が必要です。実際に終わりが来るのは、現在生きている人がすべていなくなってからさらに数十億年たってからです。

地球の命運が尽きる未来の話をする前に、地球の歴史を振り返ってみるとともに、いつ生命が誕生したのかを見ていきましょう。人類の歴史は地球の歴史に比べると、極々短いものです。

40億年の歳月

地球は、およそ46億年前、星雲と呼ばれる宇宙に存在するガスや塵の巨大な雲から形成されました。地球に最初の大陸が現れたのが、44億年前ぐらいのことだと考えられています。

初期の地球の大気には酸素が含まれていなかったので、もし当時人間が存在したら、その空気は致命的なものとなったでしょう。現在の21%酸素が含まれる大気とは全く異なるものだったのです。人間を含む多くの生命には、生き延びるために酸素が必要です。

酸素の海

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では、酸素はどこから来たのでしょうか?科学者たちは、およそ24億年前に「大酸化イベント」と呼ばれる変化によって、大気中の酸素が上昇し始めたのではないかと考えています。

小さな微生物は当時すでに地球表面に生息していました。その中のいくつかは、現在植物がおこなっているような、日光からエネルギーを生産する能力を進化させています。その過程で、酸素が放出されたのです。大気中で酸素が作られ、それによってもっと複雑な生命が進化することができるようになります。

それには長い年月がかかりました。最初の動物として考えられている、海綿が現れたのが、6億6千年前のことです。人類をどのように定義するかにもよりますが、人類がアフリカに現れたのは20万年前から2百万年前のことで、そこから世界中に広がりました。

数十億年は続く

それでは、地球の未来について考えてみると、人類が地球で生きるためには2つの重要な要素があることがわかります。

一つ目は、地球上の生命が生き延びるために必要なエネルギーの大部分を太陽が生み出しているということです。植物は成長するために日光を利用し、酸素を生み出しています。人間を含む動物は、食物と酸素を直接的にあるいは間接的に植物に依存しています。

太陽の恵み

UnsplashDawid Zawiłaが撮影した写真

もう一つが、地球の表面が絶えず動き、変化していることで、地球の表面に生命が生存できているということです。地表の環境が変化し続けることで、気候のパターンや海洋や大陸での化学変化がおこり、地球上で生命が進化することを可能にしています。

プレートと呼ばれる地球の外殻の巨大な塊が動くのは、地球内部の熱によるものです。この熱源は、何十億年もの間、地球の内部を温め続けるでしょう。

それでは、今後は何が変わるのでしょうか?科学者たちは、太陽が今後50億年は輝き続けるだろうと見積もっています。しかし、その輝きは徐々に明るくなり続け、地球をもっと温めることになるでしょう。

この温暖化はゆっくり進むので、わたしたちはむしろ気づかないでしょう。10億年後には、地球は熱くなりすぎて、海を維持することができなくなり、地表の生命も維持できなくなります。それまでにはとても長い時間がかかります。人間の平均寿命は73歳ですが、10億年というのは人間の寿命の1300万回分以上ということになります。

赤色巨星に飲み込まれる

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それから長い時間がたって、今から50億年くらいが経つと、太陽は、天文学者たちが赤色巨星と呼ぶさらに大きな星にまで膨張し、最後には地球を飲み込んでしまうでしょう。人類が現れる前に40億年地球が存在していたのと同じように、人間が住めなくなってからも、40億年から50億年存在し続けることになるでしょう。

参考記事: The Conversation

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