地球サイズの輝き!木星への天体の衝突をアマチュア天文学者が発見

サイエンスニュース

2019年8月7日に、アマチュア天文学者が庭先の天体望遠鏡で素晴らしい光景を撮影しました

木星の動画を撮っている最中に、明るい光が表面で輝くのを発見したのです。太陽系で一番大きな惑星である木星では、多くの驚くべき写真が撮られています。NASAの探査機Junoによるものが印象的です。しかし、今回天文学者立ちを興奮させているもは、予想されていなかったものであり、おそらくは隕石の衝突だと考えられます。

その瞬間をとらえた天体望遠鏡を木星に向けていたのは、イーサン・チャペル氏です。木星の左下部分に白い点を見つけたのです。他の観察者による確認はまだ取れていませんが、巨大な隕石がガス巨星に衝突したもののように見えます。閃光は一時的なものですぐに消えていったことから、衝突によるものである可能性は高そうです。

天文学者であるハイディ・B・ハンメル博士はツイッターで「本日、木星での衝突再び!火球であり、25年前のSL9(シューメイカー・レウィ彗星)のように暗い塵を残していないようだ」とつぶやいています。

シューメイカー・レヴィ彗星が木星に衝突したのは1994年です。ツイートしたハンメル博士はチームを率いてハッブル宇宙望遠鏡での観測を行った研究者で、衝突と木星の大気による反応を研究しました。

今回の発見で、考慮すべき驚くべき点は、この閃光の実際の大きさが地球とほぼ同じであるということです。木星が巨大すぎるために小さく見えるのですが、木星の大赤斑だけとっても地球の3倍の大きさがあることを思い出してください。

もちろん、木星に衝突したものそれ自体が惑星ほどの大きさがあったわけではありません。ただ、衝突によって多くの爆発的エネルギーが放出されたためそのように見えたのです。とはいえ、地球にこの天体が落ちた場合、人類滅亡は間違いないでしょう。

もし今回の衝突の確認が取れれば、シューメイカー・レヴィ彗星以降、木星への衝突として記録された7例目となります。ここ2年間では初めての例です。

この衝突は誰も予期していないものでした。先月地球のそばを通過し、人々を驚かせた2019OKが見つかったのも、通過する数日前でした。太陽系にはまだ発見されていない、衝突すると地球を破滅させかねない大きさの天体がたくさんあるということです。ハルマゲドンが来ないように監視の目を強化する必要がありそうです。

参考記事: Cnet

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