隕石って何で出来てるの?どこから来たの?

わかる!科学

隕石は宇宙から来た石です。空から落ちてきたもので地上で見つかります。落ちている間のスピードは、飛行機の100倍というもの凄いスピードです。そこまでのスピードが出ているため、空気との摩擦で熱くなり、その温度はなんと1000℃。その高熱から、落ちている間は星の様に輝きます。なので、流星と呼ばれています。

多くの隕石は小さく、地球に落ちる過程で燃え尽きてしまいます。もっと大きなものになると爆発することもあります。2013年にロシアに落ちた隕石は、一軒家ほどの大きさがあり100万都市の上空で爆発しています。

隕石のあるものは地上に衝突します。それによって地表に穴が空き、クレーターと呼ばれる地形を作ります。月の表面は多数のクレーターで覆われています。地球上のクレーターは、雨で流されたり、植物が生い茂ったり、山が隆起する際に巻き込まれたりして隠れています。

地球上で見られるクレーターで大きなものは、アメリカのアリゾナ州にあるバリンジャークレーターが有名です。

今まで誰も頭に隕石がぶつかった人がいないのは、奇跡の様なものです。しかし、恐竜は幸運ではなかった様です。6500万年前に、ロンドンほどの大きさがある大隕石が地球に衝突したのです。その衝突によって、巨大なチクシュルーブクレーターができ、巨大な津波が夜昼となく陸を襲いました。恐竜絶滅の原因がこの大隕石であることは間違いありません

隕石は何で出来ているの?

隕石が普通の石と同じわけがないと思われるかもしれませんね。その考えは、正しくもあり間違ってもいます。隕石には2つのタイプがあるのです。

一つは地上の石そっくりで、それが隕石であると識別するのは困難です。もう一つのタイプは金属の塊と言え、通常の石よりも重たいものです。そのため簡単に隕石であることがわかります。どちらのタイプの隕石も、まるでオーブンで焼かれた様に表面が焦げています。

隕石はどこからきたの?

太陽の周りには沢山の石が存在していることが分かっています。地球が太陽の周りを1年かけて回る様に、それらの石も軌道を回っています。もっとも大きなものは、何千キロメートルもの幅があり、ケレスと呼ばれています。しかし、小さいものの多くは小さすぎて見えないため、地球に衝突するまでわかりません。

石の中には小惑星と呼ばれるものもあります。星の様に日光を反射して光っているからです。また、彗星と呼ばれるものもあります。汚れた雪玉みたいなもので、後ろに尾が現れるという特徴があります。

小惑星も彗星も、45億年前に地球などの惑星が生まれた際の残りカスの塊です。あるものは、2つの惑星が衝突した時に出来ました。

地球の様な多くの惑星は、外側が岩石でできていて、内側は金属でできています。これらのことから、隕石に2つのタイプがある理由がわかります。

WikiImagesによるPixabayからの画像

岩石でできた隕石は、惑星が衝突した際に外側にあった破片であり、金属でできたものは内側にあったものなのです。

地球も100万年ほどの若い時期に巨大な衝突があり、その時月が生まれたと考えられています。

火星やさらに遠くから来た隕石

巨大な隕石がクレーターを作る時、衝突で巻き上がった破片が宇宙にまで飛びます。そういった石が地球上に落ちてくることもあります。ある隕石は月から飛んできており、あるものは火星から来ています。なぜわかるかというと、こういった石の中に空気でできた泡があるからです。その泡に含まれる空気の組成を見ることで、どの惑星から来たのかがわかるのです。地球と火星の大気は、全然違うからです。

小惑星の中には、太陽系の外から飛んできたものさえあります。その様なタイプの小惑星が始めて見つかったのは2017年のことです。その小惑星はオウムアムアと名付けられました。長さは100メートルもあります。幸運にも地球に衝突することはありませんでした。

植物と動物、昆虫は非常に異なった生き物です。しかし、地上の生き物は共通の特徴を持っています。全ての生き物はアミノ酸と呼ばれる小さな分子でできているのです。そのアミノ酸が隕石の中から見つかっています。

それが何を意味するのかは分かっていませんが、もしかしたら生命は宇宙からやってきたのかもしれません。そうだとすれば、私たち自身が実はエイリアンだったということになるかもしれませんね。

参考記事: The Conversation

コメント