火星の地表ではどのような音が聞こえるのでしょうか?2018年11月26日に火星のエリシウム平原に降り立った火星探査機「インサイト」が初めて火星の音を届けてくれました。
火星探査機インサイトの主な任務は、火星の地中に地震計を設置し、地殻の運動を観測することと、熱伝達プローブによって内部からの熱の伝わり方を調べることです。それによって、火星や地球を含む岩石質の惑星がどのように生まれたのかをしることができます。
それでは、火星から届いた音を聞いてみましょう。
今回の音の観測は、最初から計画されたものではありませんでした。というのも、インサイトはマイクを備えていないのです。それでは、どのようにして、火星の音を聞くことができたのでしょうか?
前述の通り、インサイトの任務は火星が自然に発する振動を観測することです。そのため、振動波である音波もとらえるとこができたのです。具体的には、インサイトの持つ2つのセンサーで風の振動をとらえたものだとNASAは説明しています。また、2020年に打ち上げ予定の火星ローバーにはマイクが搭載されるそうです。着陸時や、惑星探査の間に聞こえた音を拾うことができるということなので、もっと臨場感にあふれる火星を感じることができるでしょう。
もしかしたら、火星人のひそひそ話が聞こえてくるかも?
参考記事: Deseret News
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